ロキソニンS製品の選び方

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ロキソニンSシリーズの使い分け!

ロキソニンSシリーズは第一三共ヘルスケア(株)が販売している解熱鎮痛薬です。医療機関でも非常に多く使用されているロキソプロフェンという成分を配合しています。

現在は、3種類の商品が市販されていますので、今回は各商品の特徴や違いについてご紹介したいと思います。

こんな疑問をお持ちではないですか?
  • ロキソニンSシリーズの成分はどんなもの?
  • ロキソニンSシリーズの効果に違いはあるの?値段の違いは?
  • 結局、どれを買えばよい?

今回はこのような疑問を解決できるよう解説します。

なお、今回は第一三共ヘルスケア(株)のロキソニンSシリーズに限って解説します。他社のロキソプロフェン含有製剤についてはまた別の機会にご紹介したいと思います。

はじめに

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医療用で最も使用実績の多い解熱鎮痛薬の一つ!

ロキソニンSシリーズはロキソプロフェンという薬効成分を中心に配合した解熱鎮痛薬です。ロキソプロフェンは以前ご紹介したイブプロフェンと同じ、NSAIDs(非ステロイド性解熱鎮痛薬)と呼ばれる分類のお薬で、解熱鎮痛作用のメカニズムが明確となっているお薬です。

『ロキソニンS』は2011年1月21日に第一三共ヘルスケアさんが発売したお薬です。これは医療機関で使用されるロキソプロフェンを市販薬として発売したもので、このような医薬品をスイッチOTCといいます。現在『ロキソニンS』シリーズは3種類の薬剤が市販されています。

今回はこの3種類のお薬についてその成分の差や、それに伴う効果や用法・用量の違いとして考えられること、価格の違いについて正確な情報をお届けしたいと思います。本記事を読んで、自分にあった『ロキソニンS』をお選びいただけるよう丁寧に解説します。

ロキソニンSシリーズ~各種紹介~

ドラッグストアで購入できるロキソニンSシリーズの商品の名前は以下の3種類です。

  • ロキソニンS
  • ロキソニンSプラス
  • ロキソニンSプレミアム

他社から発売されているエキセドリンLOXやバファリンEXなどを除けば、第一三共ヘルスケア様からは上記の3種類のお薬が解熱鎮痛薬として市販されています。

ロキソニンS

特徴

  • 用法用量
    • 15歳以上:1回1錠
    • 15歳未満:服用しないこと
      • 追加服用する場合には、1回量を4時間以上の間隔をおいて服用してください。原則、1日の服用回数は2回まで。ただし、再度症状があらわれた場合には3回目を服用できます。
  • 成分(1錠中)
    • ロキソプロフェンNa60mg:解熱鎮痛薬
  • 宣伝文句
    • 1回1錠で痛みに速く効く。さらに飲みやすい小型錠
  • 注意点
    • 空腹時は避けて飲む
    • 長期連用しないこと

解説

解熱鎮痛成分のロキソプロフェンが単独で配合されています。

単一の成分であり、医療用で使用されるロキソニン錠60mgと同じ量の成分が配合されています。胃への負担等が起こりうる成分になりますので、空腹時の内服は推奨されません。飲むときは少しでも何か口に入れ、コップ1杯の水と飲むことを強く推奨します。

ロキソニンSプラス

特徴

  • 用法用量
    • 15歳以上:1回1錠
    • 15歳未満:服用しないこと
      • 追加服用する場合には、1回量を4時間以上の間隔をおいて服用してください。原則、1日の服用回数は2回まで。ただし、再度症状があらわれた場合には3回目を服用できます。
  • 成分(2錠中)
    • ロキソプロフェンNa60mg:解熱鎮痛薬
    • 酸化マグネシウム33.3mg:制酸作用
  • 宣伝文句
    • 胃にやさしい成分をプラス配合
  • 注意点
    • 空腹時は避けて飲む
    • 長期連用しないこと

解説

ロキソニンSに酸化マグネシウムを配合したものとなります。ロキソプロフェンという解熱鎮痛成分は副作用として胃を荒らす作用があります。酸化マグネシウムを少量で配合することで、胃酸の過剰な分泌を抑えて、胃に対して保護的な作用が期待できる可能性があります。

副作用が軽減される分、酸化マグネシウムがどうしても飲めない等の理由がなければ、ロキソニンSよりもこちらの商品を推奨します。

ロキソニンSプレミアム

特徴

  • 用法用量
    • 15歳以上:1回2錠
    • 15歳未満:服用しないこと
      • 追加服用する場合には、1回量を4時間以上の間隔をおいて服用してください。原則、1日の服用回数は2回まで。ただし、再度症状があらわれた場合には3回目を服用できます。
  • 成分(2錠中)
    • ロキソプロフェンNa60mg:解熱鎮痛薬
    • アリルイソプロピルアセチル尿素60mg:鎮静作用
    • 無水カフェイン50mg:鎮痛補助
    • メタケイ酸アルミン酸マグネシウム100mg:胃粘膜の保護
  • 宣伝文句
    • 速さ、効きめ、やさしさを同時に考えたプレミアム処方
  • 注意点
    • 乗り物酔いの薬を飲んでいる場合、本剤は飲めない
    • 複数の成分が配合されるデメリットも考慮する

解説

ロキソニンSプレミアムは4つの成分を配合した錠剤です。複数成分の配合は利点と欠点を考えて使うことをお勧めします。

このお薬の利点の一つは、痛みや発熱で十分な睡眠がとりにくい場合に、配合されている鎮静成分によって眠れる可能性があること。また、無水カフェインが鎮痛作用に補助的に働き、より強い鎮痛効果を期待できるかもしれません。

一方で、鎮静作用が配合されているために乗り物酔いに対するお薬とは併用できません。また、アリルイソプロピルアセチル尿素はまれに、お薬による湿疹(薬疹)の副作用が報告されることがあります。

さらに、本剤は複数成分を配合したために1錠中にロキソプロフェンが30mgしか含有されておらず、1回2錠飲む必要があります。服用錠数には注意が必要です。

ロキソニンSシリーズの共通点

それぞれの製品の共通の特徴は下記の通りです。

鎮痛成分は医療用のお薬と同じ強さ

ロキソプロフェンは医療機関で非常に広く使われている解熱鎮痛成分です。市販薬の1回量も同等のため、強い鎮痛効果が期待できます。また、効果発現は概ね飲んでから30分~40分程度と程度と速い時間で期待できます。

同時に副作用も広く知られています。胃や腸への負担や、腎機能の低下、心臓への負担が可能性として起こりえます。特にこれらの持病がある場合は使用が禁止されています。他に使用できる解熱鎮痛薬があるため、身近な医療者へ相談してください。

妊娠中と授乳について

ロキソプロフェンは妊娠後期(28週以降)は胎児に影響を及ぼす可能性があります。この期間には使わないようにご注意ください。

一方で、授乳中には安全に使用できる薬といわれています。念のため、ロキソプロフェンを飲む予定のある授乳婦さんは購入時に薬剤師にご相談ください。

共通の注意

ロキソニンSシリーズにはいくつか使用上の注意点があります。第一に、インフルエンザの解熱鎮痛には『インフルエンザ脳症』という副作用の可能性があるため使いにくいです。第二に『アスピリン喘息』と診断されている方は本剤も喘息を誘発するため使用できません。一方で『ピリン系』にアレルギーのある方は問題なく使用可能です。

その他、重大な副作用の前兆としては下記のような症状があります。これらは頻度としては非常に少ないですが、念のためご注意ください。また、この症状以外にも気になる症状がある場合はすぐに医師や薬剤師にご相談ください。

  • 皮膚のかゆみ、蕁麻疹、のどのかゆみ
  • 高熱、目の充血、唇のただれ、のどの痛み
  • 尿が少なくなる、むくみ
  • 全身の強いだるさ、息切れ、めまい              など

ロキソニンSシリーズの比較

各製品の比較です。

成分の効果と製品ごとの違い

各製品の成分の違いとそれぞれの成分の効果についてご説明します。各製品の含有成分は次の通りです。

ロキソプロフェンは解熱鎮痛成分です。ステロイドではない鎮痛成分として非ステロイド性解熱鎮痛薬(NSAIDs)と呼ばれるグループのお薬です。妊娠後期(28週以降)の方には胎児への影響の可能性から使いにくい一方、授乳中には安全に使用できると考えられる薬とされています(国立成育医療研究センターより)。

無水カフェインや清涼飲料水やコーヒーにも含まれる成分で、中枢神経の興奮による鎮痛作用が期待されます。

アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静作用のある成分です。実際に頭痛等の痛みを和らげるという報告はほとんどありません。その鎮静作用から、風邪や頭痛時に少しでもよく眠れるお薬が欲しい時にはこの成分が含有されている商品が推奨されます。逆に自動車の運転や高所での作業があるときなどは配合されていない製品を購入することを推奨します。

酸化マグネシウムおよびメタケイ酸アルミン酸マグネシウムは胃酸を中和する作用があります。NSAIDsという鎮痛成分は胃を荒らす作用が知られていますが、その作用を軽減することを期待して配合されていると考えられます。

ロキソニンSシリーズの選び方

ロキソニンSシリーズで最もお勧めするのはロキソニンSプラスです。

ロキソニンSに比べて胃への負担を軽減すると考えられる成分が配合され、価格もそれほど高くなっていないです。

ロキソニンSプレミアムは少しでも強い鎮痛効果を期待する場合は有効かもしれません。ただし、配合されているアリルイソプロピルアセチル尿素は薬疹が起こる方もいます。また、無水カフェイン等による鎮痛効果の上乗せはしっかりと担保された根拠には乏しいです。

まとめ

ロキソニンSシリーズは3種類の薬剤があります。他社からはこれら以外にもロキソプロフェンを主成分とするものはありますが、それほどメーカー間での大きな差はないといえます。

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